投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 25 日 12:17:50:
ユニークな記事がありましたので、ご参考までにお送り致します。
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「特殊法人の改革によってGDPは下がり続け、日本はロシアのようになる」と語るのは自民党行革推進本部長の太田誠一氏。
かつて総務庁長官として行革を担当したベテランだ。太田氏の見方の基本は次の点にある。
「わが国の経済は民間経済と官の経済の複合体。官の経済は社会主義セクターとして大きなウエートを占めている」
どのくらいのウエートか。
「社会保険まで含めれば国民経済の中の政府部門はGDPの45−50%を占める。
政府系金融機関は住宅金融公庫など7つあるがその貸し出し残高は金融機関全部の23%を占める」
この状況のもとで小泉首相は、特殊法人つまり官の経済をすべてゼロベースにしての見直し、廃止か民営化を検討せよ、と大号令をかけた。
「いま特殊法人と認可法人の計163法人へ、予算からの財政支出が5兆3000億円。来年度予算でこのうち1兆円を必ずカットせよ、と首相は指示した」
これが小泉改革の第一歩だが、これを踏まえて太田氏はこう解説した。
「大づかみに社会主義セクターを3割カットする話だ。そうするとGDPが15%下がる。首相は恐らく100のものが85になって新たな出発になると思い、期待しているかもしれないが、もっと下がるかもしれない」
どの程度かわからないが、不良債権処理と同じく、この特殊法人改革でもGDPの落ち込みが予測されるのだ。
「特殊法人の金融機関への預貯金が去年から今年にかけて10%ぐらい下がっている。この資金がどこへ行くかというと銀行に行く。銀行はその運用先にただちに困る」
その先はどうなるのか。
「GDPは下がり続ける。社会主義セクターが減少していくから、いわばロシアのようになる」
自民党の行革本部がウンと言わなければ改革の法律が通らない。
いまどんな状況か。
「小泉と石原行革担当相がどうまとめるか見ている」
放っとけば小泉改革は中途半端だ。
「いや放っとかない。橋本、野中とも10月をメドに話をつける。抵抗勢力かどうか彼らがリトマス試験紙にかけられる」