投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 24 日 12:05:24:
全国241の信用組合のうち半数の120の信組が2001年3月期の決算で最終赤字となったことがわかった。金融庁の一斉検査の結果、不良債権の損失に備える貸倒引当金を積み増したのが主因。信用金庫も全国370のうち60の信金で最終赤字になっている。信金・信組の不良債権残高は依然高水準で、今期も厳しい経営を迫られそうだ。信組の前期決算は合計でも941億円の最終赤字となった。前年度の491億円の赤字から赤字幅が拡大。赤字になった信組数も前年度の114から増えた。
2000年7月から始まった金融庁の一斉検査により、貸出資産の査定を厳格にした影響が大きい。これまで正常先に分類していた貸出債権の一部を不良債権に変更したため、貸倒引当金の繰入額が364億円と、前年度から倍増した。貸出金償却なども含めた不良債権処理損失は2037億円と業務純益の3倍に達した。一方、信金の最終損益は合計で936億円の黒字と、前年度の3973億円の赤字から改善した。しかし、個別には赤字になっている信金が依然多い。