メリルリンチ日本証券:黒字化達成できず 初の店舗削減に〔毎日新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 7 月 28 日 21:08:02:

97年11月に経営破たんした山一証券を引き継ぎ、外資系で唯一リテール(個人向け)業務に本格進出した米系のメリルリンチ日本証券が、開業4年目に入った。資産管理型営業を全面に出し、“黒船来襲”と注目されたが、目標だった01年3月期の黒字化を達成できず、初の店舗削減に踏み切る。国内勢との提携で乗り切るとの見方もあるが、株主から撤退圧力がかかる恐れがあり、早期黒字化が至上命題になっている。
同社は98年7月1日、山一の社員約2000人と33店舗を引き継ぎいだ。短期的な売買を顧客に繰り返させて手数料を稼ぐ日本流の「回転型営業」を否定し、顧客資産を長期運用して報酬を得る「資産管理型営業」を徹底。今年3月には、先行進出していたホールセール(法人向け)専業のメリルリンチ・ジャパンと統合し、リテール・ホールセール一体化経営を始めた。
情報量や金融技術、M&A(企業の合併・買収)などで強みを持つメリルリンチ・ジャパンは、00年3月期で174億円の黒字を計上するなど好調だ。しかし、リテール(メリル日本証券)は苦戦し、01年3月期まで3期連続で250億円前後の赤字を計上。累積赤字は約246億円に達した。黒字化には3兆円の預かり資産が必要だが、6月現在で約1兆7000億円に過ぎない。
同社は苦戦の主因を「相場の低迷」とみるが、ある都銀幹部は「財務が不透明だった山一の破たんを待って吸収せざるを得ず、山一の約24兆円の預かり資産を引き継げなかったことが、結果的には失敗だった」と指摘。「日本の富裕層が資産管理を全面的に証券会社に任せるようになるには10年以上必要」(国内証券アナリスト)との見方もあり、環境は厳しい。
兜町では「巨額の赤字に耐えられず、いずれ撤退するのでは」(大手証券役員)との憶測が消えない。しかし、熊谷邦彦副社長は「撤退はあり得ない。潜在顧客はあり余るほどいる。03年3月期に黒字化できる」と強気だ。同社は7月末から首都圏と大阪圏の5店舗を閉鎖し、28店舗とし、黒字化を急ぐ。
一方、同社が顧客基盤の拡大を狙い、国内勢との提携に踏み切る可能性も取りざたされる。ただ、国内勢にとって、同社の法人向け部門は魅力的だが、「膨大な時間と金をかけて作った顧客基盤を国内勢は安売りできない」(都銀幹部)との事情があり、実現は微妙だ。 【吉原宏樹】
[毎日新聞7月28日] ( 2001-07-28-18:29 )



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