投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 21 日 07:23:31:
個人投資家に人気の長期公社債投信が今年4月から時価評価に移り、これまでなかった現象が出始めた。組み入れた債券の値動きが日々の運用成果に反映されることで、一部で投資家が当初払い込んだ元本(1万円)を基準価格が一時下回った。公社債投信は事実上の確定利回り商品と受け止められてきただけに、投資家は仕組みの変化をきちんと理解する必要がある。
長期公社債投信は国債などで運用する。毎月募集・設定され、1年後に決算して分配金を支払う。7月末の残高は全体で10兆円を超えている。一時元本割れしたのはUFJパートナーズ投信の6月および5月設定分で、6月分が先月25日に、5月分が今月7日に1万円を1円下回った。債券価格が一時的に低下したためで、その後は1万円台を回復している。同投信は商品の透明性を高めるため4月から時価評価方式に変わり、分配金も運用実績に基づくようになった。従来は事前に予想分配率が提示され、ほとんどが予想通りの運用成績を確保していた。