投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 20 日 21:28:44:
「インフレターゲット」について、ご質問がありましたので、以下の通り、ご返答させて頂きました。ご参考までに、掲載させて頂きます。
(ご返答日時: 2001/08/20 5:10:30 東京 (標準時))
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Q:インフレターゲットが導入されると為替、株式、国債はどうなるのですか?また導入する可能性はありますか?
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A:このインフレターゲットですが、もっと簡単に言えば、政府が、物価を引き上げようという政策であり、先進国では、大恐慌下に、米国で行い、見事に失敗し、その後、更に経済は悪化していきました。
ただ、小泉政権は、これを何が何でも行おうとしており、【日本銀行】総裁の”首”をとり、自分達の言うがままの人物を、日本銀行総裁にし、インフレを人工的に作り出す政策に転換してきています。
この政策が発動されれば、金融市場は、未曾有の混乱をするでしょう。
何故なら、この動きには、2段階あるからです。
まず、一段階目は、株式ですが、過剰流動性に基づいたバブルをつくりだそうとの動きになり、電力株等大型株が急騰します。
そして、銀行には現金が溜まりますから、国債を買いまくるでしょう。
利回りは、1.2%以下へなる可能性もあります。
そして、更に、預金金利を引き下げるでしょう。
ところが、為替は、一気に130円まで下落していきます。
株式・国債は、日本政府が操作できますが、為替は、不可能だからです。
世界経済から見れば、日本は今、綱渡りを演じているのが、よく分かります。
この綱渡りを、眺めている外人達は、過剰流動性に基づいた相場下では猛烈な<売り>を出してきます。
今まで持っています株式を、殆ど売ってくるでしょう。
それでも、第一段階では、株は上がります。
ただ、相場の中身は、<ハイテク・通信>売りの<電力・鉄鋼・化学>を中心にした大型株買いになる筈です。
この中では、<ソニー>は、5,000円へも切ってくることもあるでしょう。
*最終的には、3,000円台になるでしょうが・・。
ところが、【東京電力】や、【東北電力】は、最後の段階ではストップ高をつけるような、熱狂相場を演じると思っています。
ところが、円が130円を突破したころから、市場の流れは変わってくる筈です。資金の流れが、変わってくるからです。
現在の世界の株式市場を見て頂ければ分かりますが、明らかに資金が流失していっています。そして、この資金の受け皿を捜し求めて、物凄い資金が、世界中を駆け巡っているのです。
このような環境下にあり、日本に約30兆円もの資金を投入してきた外資系機関投資家は、一斉に投資資金を引き上げることになると思っています。
円が、130円を突破した段階では、日本は、輸入物価の上昇が懸念され始めますから、インフレ=金利高=国債価格下落=経済の弱体化これが、現実化する前に、外資は逃げていきます。
日本のマスコミ等では、株をあおるでしょうが、そこを狙って、外資は資金を引き上げていきます。
この引き上げ作戦がほぼ完了した際には、あとは、日本国債の格下げ、上場企業の経営破綻、金融機関の破綻・公的資金の投入等が相次いで行われ、日経平均は、1万円以下、場合によっては、5,000円前後まで暴落することもあり得ると思っています。
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Q:ノックイン価格11000円のリンク債償還日はいつ頃か教えて
いただけますか。
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A:金融機関が購入しています、リンク債では、この9月末が多いようです。決算対策に買ったようですが、最悪の場面もあると思っています。