投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 19 日 19:53:11:
経営再建中の大手スーパー、マイカルが8月末までの有利子負債削減目標の達成に向けて、大詰めの作業を進めている。当初の計画は実現が困難になったため見直しを進めており、実効性のある策を打ち出せるかが焦点だ。四方修社長は「信用補完のためなら提携も選択肢のひとつ」としており、他社との提携も浮上している。
1月に発表した負債削減計画の柱は、子会社株の売却と約20店舗の土地・建物を売却するというもの。これにより2月期末に1兆1510億円あった有利子負債を8月末までに9100億円にすることを目指した。しかし、ピープル(現コナミスポーツ)とマイカルカードの売却は決まったものの、店舗売却交渉は価格の折り合いがつかず難航。ビル管理子会社のジャパンメンテナンスも買い手が決まらなかった。その一方で第1四半期(3〜5月)の売上高は目標を大きく下回り、計画の実現が疑問視されている。
このため、6月1日に159円だった株価は8月1日に100円を割り込み、8月10日には一時83円まで下落。株価の低迷が信用不安を生み、取引先からは支払期間の短縮を求める声や、取引を縮小する動きが出始めていた。今月14日にメーンバンクの第一勧業銀行が約500億円の追加融資を決めると当面の信用不安は収まり、株価は一時149円まで上昇したが、負債削減にめどがついたわけではない。
こうした中で、他社との提携も浮上している。子会社でDPE事業を手がけるマイカルフォトステーションがコダックなどとの資本提携で合意しており、中核となる物販事業についても提携を模索している模様だ。四方社長は「提携にはいろいろな形がある」としており、業界再編をにらんだ戦略が打ち出される可能性もある。
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