投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 18 日 15:39:53:
自民党の山本幸三、渡辺喜美、舛添要一氏ら有志議員でつくる「日銀法改正研究会」は十七日、日銀の速水優総裁に対し、同会と金融政策をテーマにした公開討論を早急に行うよう申し入れを行った。
同会はこれまで、デフレ対策のひとつとして、一定のインフレを容認する「インフレターゲット政策」を主張してきた。これに対し、速水総裁が十四日の記者会見で「インフレに目標を設け、何が何でもそこへ持っていくようなバカな政策はない」と批判したため反発を強めている。日銀訪問後、記者会見した山本氏は「どっちがバカなのか議論したい。速水総裁には、発言を十分に説明する義務がある」と述べた。
日銀は十七日、自民党の日銀法改正研究会が「速水優総裁が十四日の記者会見で、インフレターゲット政策を批判した」と指摘したことについて、そうした事実はなかったとするコメントを発表した。発言をめぐり、同研究会が求めている公開討論会については「政策運営に関する説明は公開の場である国会で十分行ってきている点を踏まえ、慎重に検討したい」としている。
総裁発言の真意については「高めのインフレ率目標を設定し、その実現のためにあらゆる政策手段を動員するいわゆる調整インフレはとり得ないと述べた」とし、金融政策の透明性を高める指標として一定の物価上昇率を示すインフレターゲットについては「総裁は一つの勉強課題であるとも申し上げた」と反論している。