投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 16 日 20:18:26:
日銀の速水優総裁は16日の記者会見で、円相場の急上昇について「円の要因も多少あるかもしれないが、全体で判断するとドル安ではないか」と述べ「輸出産業にはあまり望ましくないかもしれない」との懸念を示した。任期途中の退任観測がくすぶっていることに関しては「日銀法は任期5年と書かれている。特別なことがあれば代わるが、今のところそういう動きは起きていない」と語った。
日銀は14日に金融の量的緩和拡大を決めたが、15日以降株式相場が下落し、外為市場では円高・ドル安が進んでいる。速水総裁は「短期の市場動向で評価を下すのは適切でなく、各種の市場動向を注意深くみていきたい」としたうえで「株価や為替の動きは気になるところだ。為替は経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映して安定的に推移するのが望ましい」と語った。一段の金融緩和策として、日銀が外貨を購入し、円安に誘導する案も一部で浮上している。しかし総裁は「外貨の売買は自国だけの判断で決めにくいし、いまのところ必要もない」と否定した。