投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 15 日 14:40:07:
邱永漢氏をめぐり、香港で訴訟になっていますが、邱永漢氏は、バブルの頃にシアトルの不動産取引の件でも、同様な問題が指摘されていた事もあり、今後、難しい立場にたたされると思います。
バブルの頃は、それは、滅茶苦茶な不動産取引が横行していた訳で、例えば、ハワイの一等地にありますオーシャンフロントの一軒家は、素晴らしいロケーションですが、バブルの時に、一日で3回転売され、結果、日本人が購入した物件があります。
相場の3倍以上の価格で転売されたもので、数年前に裁判になっていましたが、現地ではいまさら何を、という報道でした。
バブルに踊って、そして、損をしたのが日本人です。
そして、儲けたのが、外国人です。
これは、IT株バブルでも、同じ事が言えますが・・・。
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投資コンサルタントで直木賞作家の邱永漢氏(77)が、香港で不動産投資を指南した日本人投資家らに訴えられた騒動が波紋を広げている。
当地の新聞各紙が大々的に報じたのに続き、邱氏の母国・台湾でも大きく伝えられ、話題となっているのだ。
邱氏側は「事実無根」(秘書)と困惑しきりだが、“投資の神様”を襲った訴訟の顛末とは−。
■□■ 『股神邱永漢渉食價660萬』−■□■
今月5日の香港大衆紙の1面をド派手に飾った大見出しを直訳すると、「株の神様 邱永漢が660万元(約1億円)をむさぼる」といった刺激的なものだ。
一般紙も「“金儲けの神様”が日本人投資家から訴えられた」と、こちらも1面で報じられた。
事の経緯を要約すると、香港で不動産が高騰しつつあった89年ごろ、邱氏は、不動産投資を指南する「香港不動産投資ツアー」(3泊4日で50万円)の参加者を日本で募集。
ツアーに参加した多数の投資家のなかで、今回、邱氏を訴えた5人は共同で不動産管理会社を設立し、邱氏本人や同氏が紹介した不動産業者らの指示で、高級マンションなどの売買を繰り返したという。
この際、物件を仲介した業者が売買の仲介手数料だけでなく、中間登記を省略する際に“裏技”を使い、投資家に秘密で物件を転売し、利益を得るなどして16物件で計660万元を不当に得ていたという。
当地の不動産事情通によると、97年にバブルが弾けるまで香港の不動産バブルが続いていた期間は、物件売買の中間登記省略を行う「確認人」らが不動産を転がし、大儲けしていたという。
こうした行為は現在、禁じられているほか、確認人と業者が示し合わせ、計画的に仲介料と転売に伴う利益の両方を得る行為は詐欺になるという。
このため、投資家らは邱氏が本人や家族らの経営する不動産業者と確認人会社を複雑に絡ませ、さまざまな形で利益をかすめとったと訴えたようだ。
これに、「今、中国本土に出向いている」(秘書)という邱氏は日本の事務所を通し、「全く事実無根。すでに香港の弁護士に対応を指示し、法廷で真実を明らかにする」と話すなど全面対決の構えだ。
さらに、邱氏の秘書は、「訴えた投資家の代表者とは面識がありますが、しばらく前から会っていません。当時、(邱氏の指南から)香港で不動産の売買をされた方は儲けもあったはず。なぜ、今になって、こんなことを言い出したのか分からない」と困惑する。
だが、現地の不動産に詳しい関係者は、「香港は不動産取引に関する情報公開が日本以上に明快で、所有者や売買価格といった登記内容を、誰でも簡単に入手できる。香港の新聞は訴状に記載された物件の状態を確認した上で、記事を書いており、邱氏の行為を詐欺的なものとして記事が書かれている。邱氏の対応次第では、刑事事件に発展する可能性もある」と話す。
その一方で、香港に長く在住していた邦人は「香港では、こうしたことは当たり前。投資家は結局、儲けていて、儲けが少なくなったとしても記事を読んだ読者の多くは『だまされた方が悪い』と思うのではないか。邱氏にもだましたという意識はないだろう」。
今も投資家を相手に中国本土への投資指南を行っている邱氏。今回のトラブルは、その信用を大きく傷つけかねないだけに、“投資の神様”がどうリカバリーするのか、見ものだ。