投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 14 日 12:54:46:
みずほフィナンシャルグループの第一勧業銀行が、経営再建中の大手スーパー、マイカル(本社・大阪市)に対し、今月中に五百億円規模の追加融資を行う方針であることが十四日、明らかになった。リストラに伴う資金や、支払期日を迎える取引先への決済にあてるため、メーンバンクとして当面必要な営業資金を厚めに手当てする。
マイカルは、今年一月にまとめた経営再建策で今月末までに連結有利子負債を平成十三年二月末の一兆一千五百億円から九千百億円まで削減することを公表している。
だが、株価の低迷に加え、店舗の証券化など、再建計画の一部は実施が遅れ気味。このため、マイカルカード株を三洋信販へ売却するほか、計画に含まれていなかった子会社のマイカル北海道(札幌市)の株の一部売却も決定。経営再建策の見直しに着手して有利子負債の削減などに取り組む一方、国内外の企業と資本提携を含めた提携も模索し、収益力と信用力の回復を進めたい考えだ。
こうしたなか、同社のメーンバンクである第一勧銀は、マイカルが本業の収益回復を速めるには、「現時点での追加融資が必要」と判断した。
第一勧銀は、七月にも三百五十億円の追加融資を実施するなど、資金繰りを全面的にバックアップしているが、今回の追加融資で、マイカルに対する経営支援姿勢をより鮮明にしたい考え。同時に、同じみずほフィナンシャルグループである富士銀行、日本興業銀行とも連携しながら、再建に向けた取り組みを側面支援していく方針だ。