投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 7 月 27 日 10:55:02:
26日上場した日本マクドナルド株の初値は、公募価格を400円上回る4700円で、上々のスタートとなった。圧倒的な知名度や株主優待策などが、初めて株式を購入する個人投資家らの人気を呼び込んだようだ。市場では「株式市場に個人資金が入るきっかけになれば」との期待もある。
上場前、「米国のマックや吉野家などに比べ、公募価格は高すぎる」との見方がアナリストらの大勢で、機関投資家は様子見ムード。主な外食企業の株価収益率は20〜30倍程度で、ハンバーガー市場の成長余力は乏しく今後の急成長は困難との理由から、40倍を超えるマック株は割高との指摘だった。
にもかかわらず、堅調な初値を支えたのは個人投資家だったようだ。事前の需要調査では、個人が全体の9割を占め、鈴木東陽・いちよし証券投資情報部部長は「従来の新規公開と異なり、初めて株を買って中長期的に保有したいという人も多かった」とみる。
上場後の値上がり益を狙って短期売買する機関投資家の参加が少なく、売り圧力が弱いのも堅調な初値につながったとの指摘がある。藤田田社長は会見で「個人金融資産の10%も株式市場に流れれば、この不況はない。マックの上場を転換点にしたい」と意欲を示した。 【江南護】
また、藤田社長は、竹中平蔵・経済財政担当相が日本マクドナルドの株式を保有していることについて、「各方面から批判されたが、もともと社員として分けた株。安く分けたり、ただで譲ったわけでもない。たたかれてお気の毒」と弁護した。閣僚の資産公開で、同社系列のシンクタンクの理事長だった竹中氏が1500株を保有していることが判明。初値の1株4700円をかけると705万円の「資産」になる。
[毎日新聞7月26日] ( 2001-07-26-22:25 )