投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 13 日 19:29:06:
本日は、模様眺め気分強い中、アドバンテスト、ロームの業績下方修正を受けて値嵩ハイテク株が大幅安となり、ハイテク株指数と化した日経平均は、3月15日の1万1433円88銭を一時割り込み、バブル最安値更新となる1万1417円70銭をつけた。後場に入り、小泉首相が本日靖国神社を参拝するとの一部報道があったものの相場は特に反応せず、大引けにかけ1万1500円レベルのもみあいが続いた。
今回の小泉首相の行動に対し、市場がどのような反応を見せるかが注目されよう。
昨年の加藤氏のように直前の腰砕け、有言不実行で「言ったことをやらない奴」として市場の信頼を失うのか。それとも、直接市場に関係ない問題が一応の決着をみたことで、今後は、改革と経済運営に専念できると好感をもってポジティブに捉えられるかが注目されよう。
一方、本日より日銀が金融政策決定会合を開催している。市場コンセンサスは、“現状維持”で何もやらない、何も変えないということなっている。小泉首相は夏休み中だし、自民税調の先生方もゆっくりとお盆休みを取っていることであろう。海の向こう米国では、ブッシュ大統領が1ヶ月の夏休みと、日米ともにトップ不在のある意味「政治空白」となっている。
日銀が現状維持を決めた場合、政策当局がなんらかのアクションを打ち出すのが少なくとも来週以降となることから、売り方は安心して売り崩すことが可能な週となっている。市場参加者も激減し、流動性が不足する中で、大方の予想通りとは言え、日銀が現状維持を決めた場合の「クラッシュ」には注意しておきたい。ただし、市場の期待に添う展開もわずかながらあることから、安易な売りもはばかれよう。首相は株式市場の上下に一喜一憂しないと言っていたが今回の腰砕けを見る限りあやしい。聖域なき構造改革を断固するといっていたが、これも本当なのか。市場は疑心暗鬼に陥り、もう誰も信じられないということにならなければ良いがと心配してしまう。