投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 7 月 27 日 10:53:03:
26日上場した日本マクドナルドは、創業30年で3598店舗(00年末現在)網を作り上げ、最近では外食デフレ戦争をリード。藤田田社長は会見で「50歳以上のシニア需要に合わせ、もっと魚を使ったバーガーを出す」と、少子高齢化をにらんだアイデアを開陳するなど、さらなるバーガー市場の開拓に意欲たっぷりだ。「近い将来、1万店舗、売上高1兆円」という成長路線の継続にも強い自信を示した。
マクドナルドは71年の日本1号店以来、日本人の食習慣の変化を先読みしてなじみの薄かったハンバーガーを普及させ、売上高4311億円(00年度)という「巨大帝国」を築いた。同社の昨年のバーガー販売個数は12億4700万個で、実に国民1人当たり9・8個を食べた計算だ。
徹底したリサーチや「サービスのマニュアル化」が流行語にもなった独自の店員教育など、独自の手法で外食のビジネススタイルを大きく変えた。バブル経済崩壊後は大幅値下げを断行。00年2月にはハンバーガーを65円に値下げする「平日半額」キャンペーンで一気に「外食デフレ」の主導権を握った。
上場で調達した新規資金は約490億円。そのうちの257億円を店舗開設やチェーン網のインフラ整備に使い、残りも中長期的な設備投資に充てるという。
バーガー店は都市部中心に飽和状態が近いという指摘もあるが、藤田社長は「人が住んでいればどこでも進出して1万店を達成する」。新たな資金でバーガー以外の領域に進出するのではとの質問には、「日本の外食産業は米国より15年送れている。急いで(新業態を)やる必要はない」と、当面、ハンバーガーに専念する姿勢を強調した。 【荒木功】
[毎日新聞7月26日] ( 2001-07-26-23:42 )