投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 13 日 12:33:01:
週明け13日午前の東京株式市場は、先週金曜日の取引時間終了後に行われたアドバンテスト <6857> とローム <6963> の業績見通しの下方修正の発表に加え、先週末の米ナスダック市場のハイテク株が6日続落となったことなどを嫌気され株価は主力の電器ハイテク株や情報通信株主導で続落の展開となり、日経平均株価前場終値は前週比243円76銭(2.08%)安の1万1491円30銭で先月30日に付けた終値ベースのバブル崩壊来最安値(1万1579円27銭)を再び更新して午前中の取引を終えた。
有力半導体企業の相次ぐ業績見通しの下方修正に加えて、米ナスダック市場も冴えない展開が続いていることが日経平均株価が改めてバブル崩壊来の最安値を更新する展開につながった要因となったものと見られているものの、その一方で、市場関係者の間からは、アドバンテストなどハイテク企業の業績見通しの下方修正に関しては予想の範囲内とする向きも強く、お盆休みの期間中ということもあり市場が閑散としているなかでたまたま悪材料に市場が強く反応しただけ、と株価の下落を冷静に受け止める向きも強い。
しかし、株価が今年の3月15日に付けたザラ場ベースでのバブル崩壊来の最安値を更新し、今日の午前中にかけては一時、1万1417円70銭まで下落したことに関して改めて底割れを起こしたとの声なども聞かれ、国内要因として持ち合い解消売りによる需給悪化も懸念されているだけに、今後、米ナスダック市場のハイテク株の低迷が続くような場合には、日経平均株価が1万1000円の大台割れとなることも十分に視野に入ってきたとの指摘も聞かれた。
他、個別銘柄では昭和電工 <4004> 、川鉄 <5403> 、東芝 <6502> 、京成電鉄 <9009> 、ユニチカ <3103> などの出来高が膨らんでいる。