投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 12 日 17:12:50:
経営不振から株価が急落しているマイカルに対して、主力銀行の第一勧業銀行が外資など他社からの出資受け入れを軸にした抜本的な再建策を要請していることが十一日、明らかになった。再建策づくりは最終段階に入っており、両者が合意に達すれば、赤字店舗の削減計画前倒しなどリストラ(事業の再構築)強化と合わせ、今週中にも正式発表する方針だ。
外資などからの出資受け入れは第一勧銀側が追加支援の条件として強く要請している。同行は取引先への支払いなどマイカルの当面の資金繰りの支援は継続する構え。だが、マイカルの経営に対する仕入れ先などの不安が強まっているほか、来期から毎期五百億円以上の社債の償還が始まることから、この分の借り換えのためにも資本提携によるマイカルの信用力強化が不可欠とみている。
これを受け、マイカルは複数社と交渉を急いでいる。だが、一兆一千五百億円(二月末)というばく大な有利子負債を抱えたままで資本提携先が見つかるかどうかは不透明な面もあり、微妙な交渉が続いているもようだ。
抜本再建策が打ち出された場合、第一勧銀など主な取引銀行は新たに、一定の信用枠を設定して機動的な資金供給ができる特定融資枠(コミットメントライン)の設定など追加的な支援策を検討する。
マイカルは今年一月に店舗削減や資産売却による負債圧縮を柱とした再建策を発表。だが売り上げ不振が続く中、今月初めには米格付け会社が社債格付けの引き下げを実施した。