投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 11 日 12:14:35:
【ワシントン10日=藤井彰夫】
国際通貨基金(IMF)は10日、日本経済についての年次審査報告を公表した。報告は小泉純一郎政権の構造改革路線を歓迎する一方、不良債権処理の断行を求め、その結果として自己資本が不足する再生可能な銀行には公的資金を再注入すべきだとの見解を示した。構造改革に伴うデフレ圧力を和らげるために日銀による一段の量的緩和も必要と指摘した。日本の2001年の実質国内総生産(GDP)成長率の見通しは4月時点の0.6%から今回の報告でマイナス0.2%に大幅下方修正した。
IMFは加盟国の経済状況・政策運営について年に一回審査報告を出している。報告はIMF事務局がまとめ理事会で討議のうえ公表することになっている。 報告は日本経済の現状について「米国をはじめとした世界経済の悪化、銀行・企業のリストラの遅れ、財政赤字への懸念などの影響で再び弱くなっている」と指摘、日本経済の一段の悪化は世界経済にも悪影響を与えると懸念を表明した。