投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 10 日 20:29:10:
【不況4業種の過剰債務30兆円】(8月10日夕刊フジほか)
日本興業銀行は、不良債権が減らないのはデフレが原因とするレポートを発表した。
建設、不動産、卸小売り、サービスの4業種の不良債権は1997年に一時10兆円を割り込んだ。しかし、1999年以降のデフレ進行で19兆2000億円が発生したという。
●2〜3年で不良債権最終処理は困難?
4業種の総資産と名目GDPの伸び率などをもとに試算。内訳は不動産13兆7000億円、卸小売り9兆円、サービス4兆7000億円、建設3兆3000億円。GDPデフレーターが1%マイナスになれば5兆6000億円の不良債権が発生する。
これでは小泉内閣が目指す2〜3年で最終処理という目標達成はどうやら困難ということになる。銀行にとって一段と厳しい情勢になっていくようだ。
市場では、投機筋や米ヘッジファンドが銀行株に大量の売りを入れており信用取引の取り組みは厚みを増している。銀行株を巡って最終決戦が開かれようとしている。
週末の銀行株は買いがやや優勢で始まっている。
○URL
・日本興業銀行
http://www.ibjbank.co.jp/
[内藤新二]