投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 08 日 22:55:25:
米国の格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズは8日、「邦銀の不良債権問題の実態」と題したレポートを発表した。「要注意先債権が不良債権化していくペースに対し、銀行の利ざやが不良債権処理コストを吸収するだけの厚みにかける」と、正常債権と不良債権の境界にある要注意先債権の悪化に懸念を示した。
また、00年10月から01年3月までの6カ月間で、3兆4000億円の不良債権が新規発生したことをあげ、「景気が悪化している現状では、今後2〜3年間、現在と同様のペースで不良債権に転落し続ける」と警告している。さらに、不良債権処理の原資になる利ざやが、邦銀は0・6%(営業経費控除後)と国際的に低いレベルで、邦銀の資産の質は、今後も問題が残ると分析している。
対応策として、リスクに応じた貸出金利への引き上げなどが必要と主張。政府が求める不良債権処理は「すでに不良債権化した貸出先だけでは不十分。政府は、公的資金を注入した銀行に対し、(今後、経営悪化の恐れのある)中小企業融資の増額を求めている」と批判している。
【鬼木浩文】
[毎日新聞8月8日] ( 2001-08-08-20:20 )
で、問題のレポートはこちら↓(PDF形式)