投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 08 日 21:57:50:
8日の東京債券市場で、長期金利の代表的指標である新発10年物国債の流通利回りが、前日の終値に比べて0・06%低い1・36%に急低下(債券価格は上昇)した。来年度予算の概算要求基準の大枠が固まり、構造改革の進展に対する期待から、国債が買われたためだ。ただ、最近の債券市場では、補正予算による国債増発懸念や、9月中間決算を控えた金融機関などの益出しを背景に国債の売り圧力は根強く、長期金利は乱高下の様相を見せている。
長期金利は、7月後半から銀行の国債売りを背景に急上昇し、今週は2日連続で1・42%と4か月ぶりの高水準をつけた。
これが一転して急低下したのは、改革期待に加えて、低迷から抜け出せない株式を売って債券を買う動きが広がったためと見られている。
ただ市場では、9月中間決算が近づくにつれて国債の売り圧力が強まるとの見方も根強く、先行きの不透明感は強い。また、銀行は日銀の金融緩和政策を受けて国債の保有残高を急増させているため、「国債相場が崩れ出すと、銀行が一気に損切りの売りに走る恐れもある」(準大手証券)との懸念もあり、「長期金利はしばらく、荒っぽい動きが続く」(外資系証券)との見方が多い。
(8月8日21:55)