投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 7 月 26 日 11:58:46:
日銀の速水優総裁は、26日午前の日銀支店長会議であいさつし、「輸出の落ち込みを主因に生産の大幅な減少が続き、景気は調整が深まっている」と、現状に対し厳しい認識を示した。物価についても「当面弱含みで推移すると考えられ、低下圧力が強まる可能性がある」と指摘した。
一方、現在の量的金融緩和政策が効果をあげ、日本経済の持続的成長が回復するには「構造改革が不可欠で、政府の基本方針の早期具体化が必要」と、期待感を示した。国内の金融システムについては、不良債権問題などの影響から「内外から厳しい評価を受けている」と述べるとともに、民間金融機関を最大限活用するために、公的金融機関の在り方の見直しが今後の課題と指摘した。
また、今後の金融政策は(1)IT分野を中心とする世界経済の動向(2)調整圧力の家計部門への波及度合い(3)構造改革の進展に伴って予想される影響、などを注意深く検討しながら運営する方針を示した。 【増田博樹】
[毎日新聞7月26日] ( 2001-07-26-10:59 )