伊藤忠商事の藤田純孝副社長は7日、経営再建を目指している雪印乳業に対し「雪印の機能を考えて、できる限り協力したい」と述べ、再建への支援に向けて両社が話し合いをしていることを明らかにした。2001年度の第3四半期(10−12月期)の業績発表の会見で明らかにした。
同副社長は「どういう形で協力するかは話し合いを通じて決めていく」としているが、時期的には「先方(雪印)は、速いスピードで計画を決める必要があると思う」と話した。
具体的な支援策については「伊藤忠が協力できるのはすべてではないので、雪印のどういう部門をどうするか、伊藤忠のビジネス構造の中でどう組み合わせるか考えたい」と語った。
両社はこれまで食品取引のほかに、伊藤忠が雪印乳業の子会社、雪印アクセスに10%出資するなど、複数の提携事業がある。