★阿修羅♪ 狂牛病・遺伝子組換3 ★阿修羅♪ |
狂牛病(BSE、牛海綿状脳症)の影響で深刻な経営難に陥っている北海道や九州の農家など約40人が31日、東京・霞が関の農水省前で抗議集会を開いた。「政府は責任を取れ」「日本の畜産を守れ」と書いたむしろ旗を立てて「頑張って牛を育てたのに。国の投げやりな政策に巻きこまれ、生活が苦しい」(宮城県の酪農業の男性)などと同省の対応のまずさを批判した。午後には損害補償を求める「請求書」を同省に突き付ける。
暴落した牛肉価格は現在、平年の10分の1に落ち込んでいる。また、国内で確認された3頭の感染牛は廃用牛(高齢の乳牛)だったため、各地の食肉処理場で受け入れない状態が続いており、現在は全国で約4万4000頭の廃用牛が出荷できずに農家に滞留している。
このため、畜産・酪農家らで組織する農民運動全国連合会は出荷した牛について例年の平均価格との差額を積算し、出荷できない牛の飼料代を加えて損害額を割り出し、明細書を農家1戸ずつ作成。31日午後、約500戸分(総額約20億円)の「請求書」を同省に渡す。全国で2000億〜3000億円に上る見込みという。 【早川健人】(毎日新聞)
[1月31日12時1分更新]