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(回答先: 肉骨粉:「イタリア製は危険」欧州委が指摘 日本政府気付かず〔毎日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 14 日 12:20:38)
日本での狂牛病の発生の恐れについて欧州連合(EU)が実施した調査で、今年春ごろ、「発生の可能性がある」との内容が公表される見通しとなったことに対し、農水省が、少なくとも3度にわたってEUに書簡を送りつけて抗議を繰り返し、結果的に公表が見送られたことが、わかった。農水省側は「事実誤認や問題点が多かった」としているが、今年6月の最後の書簡から3カ月後に、国内初の狂牛病感染牛が発見された。
EUの調査は98年、日本側の要請で始まった。農水省によると、欧州に化粧品や医薬品を輸出するにあたって調査を受けることが必要との条件があったことなどから、申し込んだという。
ところが今年に入って、EU側が示してきた報告内容の素案は、日本について、(1)過去20年間にさかのぼって英国など欧州から肉骨粉の輸入があった(2)特定危険部位も肉骨粉にされていた可能性がある(3)牛用と豚・鶏用の飼料製造とが同じラインを使っているところがあり、肉骨粉の混入を防ぐには洗浄が不十分、などの点を指摘。そのうえで、発生の危険性を4段階評価で下から2番目の「レベル3」(発生の可能性がある)とした。
これに対し、農水省は、3月1日、4月27日、6月15日付の書簡で、欧州委員会の保健・消費者保護総局長に抗議。担当官も派遣して、「意見の食い違い」を調整しようとしたという。
同省は、狂牛病の潜伏期間が最長8年とされているのに、20年さかのぼる調査は必要はない▽EUが指摘した欧州からの肉骨粉輸入量が、日本の統計と食い違っている、など「多くの点で誤認があった」(衛生課)と主張。さらに、当初条件とされた化粧品と医薬品の輸出とは関係ない調査とされた点についても抗議したという。
同省幹部は、「当時の日本は未発生国で、納得できる内容ではなかった」といい、6月15日付で欧州委員会に送った書簡では、「我が国を対象として進められている現行基準による委員会の評価については行わないよう申し入れたく、ご連絡します」としている。
この3日後の6月18日、熊沢英昭・農水事務次官は記者会見で、EUの評価について問われ、「日本は極めて安全性が高い」と、強調。
最終的には、日本の抗議を受けて、調査結果は公表されなかった。(10:50)