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ウイルスの感染などで脳せき髄膜が炎症を起こす「無菌性髄膜炎」の患者数が例年の2―3倍に達し、大きな流行の兆しを見せている。大半は後遺症もなく治るが、患者は子供が多く、激しいおう吐と発熱、頭痛に苦しむだけに、国立感染症研究所感染症情報センターは、体力の維持と手洗いの励行を呼びかけている。
脳せき髄膜は、脳とせき髄を包んでいる。様々な病原体によって炎症が起こるが、検査で細菌が検出されない「無菌性」の多くは、ウイルスが原因(ウイルス性髄膜炎)と見られる。
流行のピークは7月中・下旬で、この数年は1週間の患者数が、調査対象の医療機関1か所当たり0・1―0・25人程度だった。ところが今年は、6月下旬の時点で0・36人に達した。地域別では福井、岡山、滋賀県が特に多い。
検出されたウイルスの90%は「エコーウイルス」という種類で、中でも「13型」というグループが目立つ。13型は1981年以降、国内で検出されておらず、免疫のない人も多く、夏場にかけてさらに流行の拡大が懸念されている。(読売新聞)
[7月13日14時33分更新]