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06/21 08:02 温暖化で感染症がまん延 人間にも野生生物にも 外信81
【ワシントン20日共同】地球温暖化で細菌やウイルスの増殖が
盛んになり、人間や野生生物の感染症が増加、種の存続や人間の健
康に大きな悪影響を与えるとの研究を米プリンストン大などのグル
ープがまとめ、二十一日付の米科学誌サイエンスに発表した。
グループのアンドルー・ドブソン博士は「人間と野生生物の双方
が感染する病気も多く、温暖化による感染症拡大の影響は、これま
で考えられていたよりもはるかに大きい」と指摘している。
研究グループは、各地で異常な高温を記録した一九九七、九八年
のエルニーニョの際の記録などを含め、人間や野生生物の感染症と
、気温、水温などとの関連を分析した。
すると、細菌、ウイルス、寄生虫など多くの病原体の活動域や繁
殖力が温度上昇に伴って増大。病気を媒介する昆虫の数が増え、感
染症が広がることが分かった。
野生生物では、水温上昇に伴い、サンゴの細菌感染や、カキなど
の貝類の病気が増えていることが確認されたほか、蚊が媒介する鳥
類のウイルス病が増えている可能性が高い。
人間の病気では、マラリアやデング熱のほか、コレラや、人畜共
通のウイルス性の病気で、近年、アフリカや中東で死者が増えてい
るリフトバレー熱の拡大が懸念される。
同博士らは、野生生物を含めた感染症の監視体制の強化や予想外
の感染症の流行に対応できる人材育成の重要性を指摘している。
(了) 020621 0801
[2002-06-21-08:02]