★阿修羅♪ 狂牛病・遺伝子組換3 ★阿修羅♪ |
武部勤農相が26日に北海道中標津町で行われた酪農家との意見交換会で、狂牛病(牛海綿状脳症)について「感染源・感染ルート(の解明)はそんなに大きな問題なのか」と発言した問題が、酪農家らの反発を招いている。農相の辞職を求める意見もあり、狂牛病問題で苦境に立つ生産者の怒りを買っている。
2頭目の感染牛が出た北海道猿払村の酪農家、佐々木和美さん(44)は27日朝、「酪農家の神経を逆なでするとんでもない発言だ。大臣は責任をとって辞職すべきだ」と激しく非難した。
佐々木さんは同日午前に予定されていた農相との面会を農相の数々の失言を理由に事前に拒否したが、「またこのような失言をするとはどういうことか。けんかを売っているとしか思えない」と怒りをあらわにした。
26日に中標津の会場で農相の話を聞いていた隣町の標津町古多糠の肉牛農家、本田弘さん(54)は「すごく腹がたった。安全性と感染源の解明は別というのは論理のすりかえ。原因が突きとめられるという前提があって消費者が初めて安心する。薬害エイズと同じ構図」と指摘。26日夜に川田悦子衆院議員に「こんな発言を許すな」と怒りの電話をしたという。
北海道東部の別の酪農家も「農水省が徹底解明すべきなのに。長い間、酪農をやってきたが、これでは一夜で壊滅しかねない」と批判した。
一方、武部農相は27日午前、猿払村入りし、地元酪農家らとの意見交換を行った。 【本間浩昭、武内亮】
[毎日新聞12月27日] ( 2001-12-27-11:53 )