★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
次へ | 前へ |
05/07 09:18 放射線の影響、孫の代まで マウスの生殖細胞に異常 外信31
【ワシントン6日共同】放射線によって起こる生殖細胞異常の発
生率は、放射線を浴びなかった子や孫でも、被ばくした親と同様に
高くなることを、英国レスター大のグループがマウスを使った動物
実験で突き止め、七日付の米科学アカデミー紀要に発表した。
放射線被ばくによる先天異常発生の可能性が、後の世代にまで引
き継がれることを示す結果で、グループは「人間への被ばくの影響
を考える上で、重要な結果だ」と指摘した。
グループは、生物に与える影響の大きい中性子線と、比較的影響
の少ないエックス線をマウスに照射。生まれた子を、放射線を浴び
ていないマウスに交配、生まれた子(孫)を、被ばくしていないマ
ウスと再び掛け合わせた。そこで、子や孫の精子などの生殖細胞の
特定の遺伝子領域に発生する異常の率を調べた。
異常の発生率は、放射線の種類とほとんど関係なく上昇。孫マウ
スでも、放射線を浴びていないマウスのほぼ三倍になっていること
が判明。放射線の影響が、被ばくをした親やその子供だけでなく、
少なくとも次の世代の生殖細胞にまで伝わることが分かった。
グループは「生殖細胞の異常が何世代にも及ぶことは、被ばくに
よる先天異常発生のリスクが、これまで考えられていた以上に大き
いことを示唆している」としている。
(了) 020507 0918
[2002-05-07-09:18]