【ジュネーブ15日時事】国際赤十字社・赤新月社連盟(IFRC)は15日、エイズ感染者が免疫機能低下のため結核を併発するケースが急増しているとして、2つの感染症を同時に予防・治療するための新たな対策に乗り出すと発表した。こうした傾向が特に目立つ地域としてロシアと東欧を挙げ、「早急に対応しなければ、さらに多くの生命が奪われる」と指摘、IFRCの対策に協力するよう国際社会に強く訴えた。
IFRCによると、結核で死亡した人はロシアで年約3万人に達する一方、2001年に新たにエイズに感染した人は、東欧で約25万人と報告されている。2つの病気は相互に深い関係にあり、エイズに感染した人が結核にも罹患(りかん)する危険性が高まっていると警告した。 (時事通信)
[4月15日23時3分更新]