【北京15日共同】
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の科学院生物分院実験生物学研究所がクローンウサギをつくることに成功したと、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」が十二日付インターネット版で報じていたことが十五日、明らかになった。
平壌発の記事によると、同研究所では昨年初めに初めてクローンウサギをつくることに成功。続いて昨年五月と六月にも成功し、今年二月にはクローンウサギから子供も生まれたという。
同紙は、若手研究者グループの二年間の研究の成果としている。動物クローン化研究室のチョン・ソンボ室長は「青年科学者たちがクローン技術を研究し、クローンウサギをつくっても(最初は)信じられなかった。彼らは最先端科学技術研究を、実験設備も試薬も不足している難しい条件で開発した」と語った。
同紙は「今回、クローン技術が開発されたことで、わが国でいなくなりつつある朝鮮トラを保護増殖させたり、自然生態系を維持調整する問題や、畜産、医学界での新たな展望を開いた」とその意義を報じている。