日本マクドナルドは2日、米国と中国で発生した家畜伝染病の影響で、人気メニューの「チキンマックナゲット」の販売を、ほとんどの店舗で中止していることを明らかにした。
中国などに材料調達を大量に委託するコスト戦略の「思わぬ落とし穴」(業界筋)で、牛肉離れによるハンバーガー不振に続く、売り上げへのダブルパンチとなった。同社では「日本国内の食品衛生管理は問題ない。調達先を変更して今月中旬にはメニューを再開する」(広報)としている。
同社や農水省によると、同社が鶏肉を調達している米国の一部地域で、ことし1月以降、鳥インフルエンザが相次いで発生。3月には、別に委託していた中国・深●の処理工場から輸入された鶏肉で「ニューカッスル病」と呼ばれる、鳥の伝染病のウイルスが検出された。
同省が関係地からの輸入を禁止したため、鶏肉の在庫が底をついた。
同社は、中国での委託先を北京と上海の2工場に変更。タイの2?つの処理工場からも新たに購入して対応することにしている。
●=土へんに川