03/29 08:59 組み換え種の比率上昇 米農家の02年度作付け計画 外経16
【ワシントン28日共同】米農務省が二十八日発表した二○○二
年度の作付け計画面積によると、米国の農家が栽培する大豆のうち
遺伝子組み換え品種の比率が前年度の68%から74%に、トウモ
ロコシでは26%から32%にそれぞれ引き上げられる。
昨年、組み換え品種について日本や欧州で安全性に対する消費者
の不安が高まり、一部に作付けを手控える動きも出ていたが、除草
剤対策や害虫駆除などの観点から比率を高める。
価格下支え策を含む農業法案の審議が米議会で続いているが、決
着時期や内容が不明確なことなどから組み換え品種と非組み換え品
種を合わせた大豆の作付面積は前年度比2%減少の見通し。大豆の
場合、組み換え品種はすべて特定の除草剤に耐性を持つタイプ。
トウモロコシは市況の回復を受けて、作付面積は前年度比4%増
加。組み換え品種の内訳は病害虫に抵抗力のあるタイプが22%、
除草剤に耐性を持つタイプが8%、双方の複合型が2%の比率とな
っている。
一方、コメの作付面積はほぼ横ばいの見通し。このうち日本人向
けの高級米である短粒種は19%減と大幅に減少。価格や品質面で
中国産に押され作付け意欲が低下しているという。
(了) 020329 0859
[2002-03-29-08:59]