【ワシントン19日=館林牧子】米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は19日、世界で初めて風邪のウイルスに効果がある薬として開発された「ピコビール」の承認を見送るようFDAに勧告した。委員会は、この薬の効果は認めたが、安全性については「風邪という通常は生命に危険のない病気の治療薬としては十分に安全とは結論づけられない」と判断した。
今までの風邪薬はせきや鼻水など症状の改善に効果があるが、ウイルス自体には効果がない。この薬はウイルス本体に作用し、感染防止をするものとして世界的に注目されていた。(読売新聞)
[3月20日22時29分更新]