★阿修羅♪ 狂牛病・遺伝子組換3 ★阿修羅♪ |
タニシ類の「ヒメタニシ」は、水質悪化が深刻な茨城県・霞ヶ浦に唯一生息する貝だが、下水処理場近くなどで、メスが産む胎貝が減少したり、オスの精巣が変形するなどの強い生殖異常が見られることが、25日までの筑波大医療技術短期大学部(茨城県つくば市)などの調査で明らかになった。
調査は今年4月から12月までの間、〈1〉下水処理場付近〈2〉農業排水が流入する河口付近〈3〉水道水の取水口付近――の湖岸水域に生息するヒメタニシを、毎月メス・オス約100個ずつ採取。養魚場のヒメタニシと比較した。その結果、養魚場のメスの胎貝数は1匹平均約12匹だったが、調査した3水域は約半数。また3水域では、オスの精巣の変形や壊死(えし)が、半分以上の個体に見られた。
霞ヶ浦の貝類は、ヒメタニシだけが生き残っている。そのヒメタニシの生殖機能に影響を与える内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)が、水道水の取水域に含まれている可能性を示唆しており、同学部の升秀夫(ますひでお)助手は「原因物質の特定を急いでいる」と話している。
(12月25日14:58)