【リオデジャネイロ22日共同】
ブラジルのリオデジャネイロ州を中心に感染症のデング熱が大流行、昨年は全国で40万人が感染、今年も1月だけで3万人が感染するなど深刻な事態になっている。サッカーの鹿島アントラーズのジーコ総監督(本名アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)も病床に伏した。
デング熱はネッタイシマカがウイルスを媒介、頭痛、発熱、全身の痛みなどを伴う。今回は、2度感染すると死亡率が高くなる出血性デング熱の患者が多く、感染者が過去最高の53万人に達した98年を上回る危機的状況となっている。
昨年は28人が死亡。ことしは1月だけで20人が死亡し、出血性デング熱の患者数は373人と既に昨年1年間の5割超のハイペースで増えている。
リオ州では22日現在の感染者が約4万人に達し、保健所による蚊の撲滅作業に3月からは陸、海軍が加わることになった。ジーコ氏は、リオのカーニバルのパレードに参加した後、めまいを起こし、一週間療養したが、現在は快方に向かい仕事を始めているという。