投稿者 肥料としてまかれた肉骨粉による汚染の可能性 日時 2001 年 10 月 08 日 21:40:44:
持続的な感染対策必要 岩手大で狂牛病シンポ
狂牛病(牛海綿状脳症)に関する日本獣医学会の緊急シンポジウムが7日、盛岡市
の岩手大で開かれた。講演者はいずれも政策決定にかかわる国内の権威者。急速な広
がりを予測する人はいなかったが、「安全宣言」は出ず、ヨーロッパ諸国並みの徹底
した感染防止対策を長期間行うことが必要だと指摘された。
品川森一・帯広畜産大教授は「英国で人間が発病した原因を考えると、危険部位か
ら(狂牛病を伝達する)プリオンが飛び散らないよう、食肉を加工するとき、ヨーロ
ッパ並みの改良をすることが必要。牛の解体のとき、脳にワイヤを入れたり、背中か
ら2つに裂くのはやめた方がいい」と述べた。
小野寺節・東大教授は「肉骨粉の量から、これ以上日本で感染が見つかるとは思わ
れない。一方、ペットフードを通じて猫の海綿状脳症が英国で広がっており、日本で
も問題になる可能性がある」と指摘した。
山内一也・東大名誉教授は「食肉の安全性は、生後30カ月以降の牛の全頭検査な
ど、現在進行中の検査により確保できる。しかし、国際基準での“清浄国”に戻るに
は、今後7、8年にわたり、肉骨粉を家畜に与えることを禁止するなどの持続的対策
が必要だ」と話した。
質疑では、会場の専門家が土壌に肥料としてまかれた肉骨粉による汚染の可能性も
指摘しており、感染源の究明や、完全な汚染防止策の難しさをうかがわせた。
[河北新報 2001年10月08日](河北新報)
[10月8日10時24分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011008-00000006-khk-toh
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