投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 8 月 31 日 19:19:48:
08/31 16:29 食べる薬も夢じゃない? 環境に優しい組み換え作物 外信52
【ワシントン31日共同】通常の遺伝子組み換えとは違い、細胞
内の小さな器官に外部から遺伝子を入れる新しい方法で、組み換え
トマトを作ることにドイツ・フライブルク大とブラジルの研究グル
ープが成功、九月一日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジ
ーに発表した。
この器官に導入された遺伝子は、受粉を通じて予想外に広がる危
険がないのが特徴。効率よくタンパク質を作りだすため、植物を工
場代わりにして薬を作り「食べる薬」を開発することも可能になる
という。
遺伝子を導入したのは、植物の光合成に関連する「プラスチド」
と呼ばれる細胞内の小さな器官。核にある遺伝子とは別の遺伝情報
を持っている。
研究グループは、金の小さな粒子にDNAを塗って植物体内に打
ち込む方法で、トマトの葉のプラスチド中に遺伝子を注入。特殊な
条件下で組織培養し、組み換えトマトを作ることに成功した。組み
込んだ目印の遺伝子は、葉だけでなく実の中でも比較的効率よく働
いた。
グループは「組み換えプラスチド作物はタバコなどの例があった
が、食べられる作物では初めて。病虫害への抵抗性を持たせるほか
、植物を利用した薬品製造などにもつながる」としている。
(了) 010831 1629
[2001-08-31-16:29]
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