投稿者 踊る藁人形 日時 2001 年 8 月 25 日 14:05:54:
徳島大学は、人間のストレスの度合いを遺伝子を遺伝子を利用して判定する技術を開発、日立製作所と組んで実用化に乗り出す。「DNA(デオキシリボ核酸)チップ」と呼ばれる遺伝子検出器具を使い、被験者の血液から抽出した遺伝子を調べる。健康診断などで利用できる汎用チップをニ−三年後をメドに開発する計画だ。
人間がストレスにさらされると神経系、免疫系や内分泌系が働き、ストレスに対処しようとする。新技術は、こうした体内反応を遺伝子レベルで検知し、個人が感じるストレスの程度を評価する。評価に使うDNAチップは、ストレスによる体内反応に関係する約千四百種類の遺伝子をガラス基板上に並べている。血液から抽出した遺伝子資料をチップに載せると、各遺伝子の活動状態が数時間程度で分かる。徳島大医学部の六反一仁助教授が発案し、チップ技術を持つ日立に作成を依頼した。
徳島大と日立は今後、チップを使って健康な人や病気の人の遺伝子を分析、遺伝子の活動パターンの違いを調べる。その結果をもとに健康診断や人間ドックで手軽に利用できるチップを開発する。日立はチップを使ったストレス判定技術の特許取得を目指す。[8/19日経]