投稿者 ★阿修羅♪ 日時 2001 年 10 月 02 日 14:15:11:
【ワシントン時事】シカを死に至らせるクロニック・ウエイスティング病(CWD)
と呼ばれる伝染病が全米各地で発見され、米農務省が緊急事態を宣言したことが1日、
明らかになった。牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)と同種とされ、人間に感染する可
能性が指摘されている。カナダや韓国は米国からのシカ肉などの輸入を禁止、あるい
は一時中止に踏み切った。
ベネマン農務長官は連邦官報の中で「米国の畜産業を脅かす緊急性がある」と宣言、
基金を活用してCWD撲滅プログラムを策定する意向を表明した。各州当局は既に感
染したシカの処分を進めており、同省は「欧州の狂牛病のようにCWDが拡大する可
能性は小さい」と強調している。
シカがCWDに感染すると、狂牛病と同様に脳がスポンジ(海綿)状になり、脳障
害を引き起こし、100%死亡するという。感染経路などは判明していない。また、
潜伏期間が長く、3〜5年の経過観察が必要とされ、予防・治療法はまだ確立してい
ない。
従来、CWDは米西部の限られた地域でシカ類が感染する風土病とされてきた。と
ころが、最近になって全米各州から発症例が報告された。
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