投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 29 日 19:44:41:
09/28 17:04 低温に強いイネを開発 遺伝子組み換えで農技研 社会130
共同
独立行政法人、農業技術研究機構・北海道農業研究センター(札
幌市)などは二十八日、遺伝子組み換えにより、活性酸素を除去す
る酵素の活性を高めた低温に強いイネを作ることに成功したと発表
した。低温に強いイネの開発は世界でも三例目という。
イネは低温に長くさらされると、活性酸素が増えて細胞が破壊さ
れ、枯れる。しかし、高温の状態に置くと、活性酸素を除去する酵
素、アスコルビン酸パーオキシダーゼ(APX)が活性化し、低温
に強くなることが分かった。
同センターではこの特徴に着目し、遺伝子組み換えによって、常
にAPXが活性化状態にあるイネを開発。通常のイネと遺伝子を組
み換えたイネを十日間、五度の低温にさらした結果、通常のイネは
全滅したが、組み換えたイネは平均で五割、多い場合は八割が生き
残った。
同センターの佐藤裕室長は「実用化にはまだ時間がかかるが、イ
ネ栽培の安定化などにつながれば」と話している。
組み換えたイネは乾燥などにも強いことが分かっている。また、
今回の成果は、アズキやトウモロコシなどほかの植物にも応用でき
るという。
(了) 010928 1703
[2001-09-28-17:04]
このページの感想 |