投稿者 ★阿修羅♪ 日時 2001 年 9 月 27 日 18:27:18:
狂牛病(牛海綿状脳症)の感染ルートになる可能性が高いため、96年から使用が
「禁止」されている肉骨粉などを牛に与えていた農家が全国16道府県で135戸あ
ることが26日、毎日新聞の調査でわかった。食べていた牛は2000頭以上に上る
とみられる。全容がつかめない県も多く、最終的な頭数はさらに増えることが確実視
されている。
農水省は96年、牛や羊などへの飼料に肉骨粉を使わないよう指導した。しかし、
現場の自治体担当者らからは「飼料メーカーなどが対象で、農家まで徹底されていな
かった」など、行政の対応のまずさを指摘する声も上がっている。
調査は、原則として96年以降に肉骨粉(骨炭、骨粉、血粉を含む)を与えていた
ケースを対象としたが、一部の県については96年以前に与えた分も含まれている。
北海道では18戸の農家が約1000頭の牛に使用。栃木県でも12戸が約500頭
に与えており、東日本を中心に肉骨粉が広い範囲で使われていたことが裏付けられた。
狂牛病の牛が見つかった千葉県では「騒ぎが起きてから農水省の指導があったこと
を知った」という農家もあり、現場での不徹底ぶりが浮かび上がった。
武部勤農相は26日の衆院農水委で、肉骨粉飼料の使用状況について「10道県で
113戸」と述べたが、毎日新聞の調査ではそれを上回っている。
肉骨粉とは 牛、豚、鶏などから食肉を取り除いた後の骨や臓器を原料に、加熱処
理して油脂を除き、乾燥させて細かく砕いたもの。トウモロコシや大豆油かすなどを
混ぜて配合飼料とし、家畜に与える。高たんぱくのうえ、カルシウムやビタミンなど
も豊富で、貴重な栄養源として使われている。日本畜産副産物協会(東京都港区)に
よると、飼料に混ぜる割合は1・7%程度。国内では70年ごろから本格的に使用さ
れるようになったという。
[毎日新聞9月27日]
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