投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 12 月 05 日 20:14:33:
12/05 14:01 肉骨粉入り魚粉が広く流通 狂牛病感染源の可能性も 経済03
共同
狂牛病(牛海綿状脳症)に感染した乳牛三頭が北海道と千葉、埼
玉両県で見つかった問題で、狂牛病の感染源となる肉骨粉と、魚の
原料などを配合した飼料用の原料「調整魚粉」が広く国内で流通し
ていたことが五日、明らかになった。
農水省は既に、調整魚粉が出回っていた事実を把握しており、三
頭が食べたえさに含まれていた成分との関連などを調べている。
同省は、全国の農場などを対象に鶏用などの肉骨粉を与えていた
牛の調査を実施。感染の有無を調べた上で全頭を焼却処分する方針
だが、調整魚粉を食べた牛は調査対象から外れていた。これを含め
ると、肉骨粉を口にした牛がさらに増える恐れもあり、同省が対応
の見直しを迫られる可能性もありそうだ。
ただ、魚の原料を100%使った製品と調整魚粉を区別するのは
難しいとされ、今後の調査の障害となる恐れもある。
関係者によると、調整魚粉は本来、鶏などのえさに使われるもの
で、飼料に含まれるタンパク質の量を調節する過程で肉骨粉が使わ
れていたという。
現在は魚粉100%の製品を除いて、家畜の飼料として使うこと
が禁止されている。しかし、飼料に関する規制が強化された十月四
日以前は、牛などの反すう動物を原料とするものを含め鶏用のえさ
などに利用が認められていた。
農家の自己申告に基づく同省の全国調査では、鶏や豚用の肉骨粉
を牛に流用した農家と牛は百六十五戸、五千百二十九頭だった。
また、同省の統計によると、二○○○年度に飼料の原料として生
産された魚粉類は計十九万五千トンに上っている。
(了) 011205 1400
[2001-12-05-14:01]
このページの感想 |