投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 27 日 11:49:20:
肉骨粉を使う豚・鶏の飼料用製造ラインと、牛の飼料用のラインが同じ場合に、混入防止を図るガイドラインを農水省が全国に通知したのは今年6月だった。参考にした米国がガイドラインを設けたのは97年で4年遅れの対応だった。国内の感染牛に与えられていた飼料をつくっていた工場も、これを受けてラインのクリーニング(洗浄)を進めた。同省は96年に肉骨粉を牛に与えないよう行政指導したが、飼料の製造段階で混入する可能性は見逃されてきた形だ。
同省飼料課によると、省内で飼料工場での肉骨粉混入防止について本格的な議論が始まったのは、欧州で狂牛病が再び流行した昨年末ごろだったという。
その際、参考にしたのが、狂牛病の発生がない米国のガイドラインだった。これをもとに(1)牛などの反すう動物用飼料専用製造工程では肉骨粉などを使用しない(2)輸送時の混入防止(3)牛用と豚・鶏用などの原料受け入れ口や製造工程の「専用化」が難しい場合には(大豆やトウモロコシの残りかすなどの)クリーニング基材を用いて洗浄する、ことなどを定めた。
ガイドラインは6月1日付で各都道府県に通知された。同省は「欧州の事態を受けた適切な対応だった」(飼料課)とする。だが、米国がガイドラインを設けたのは97年で、4年遅れの対応だった。
同省のガイドライン通知文は、食肉処理場から出る副産物について「適切にリサイクル利用を進めることが重要」と指摘。「循環資源として有効利用を推進しつつ」狂牛病の発生防止を求めており、「リサイクル重視」の姿勢が前面に出たものになっていた。(10:08)
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