投稿者 付箋 日時 2001 年 11 月 21 日 20:17:24:
エイズの教訓生かせず 問われる厚労省の責任 [共同]2001/11/21
甘さ認める担当者 狂牛病問題で厚生労働省は、対応の遅れから被害を拡大させた薬害エイズの教訓を生かすことができなかった。「昨年欧州で狂牛病問題が再燃するまでは『対岸の火事』だった」と担当者は認識の甘さを認める。二十一日、北海道で国内二頭目の狂牛病の牛が確認され、感染拡大の懸念が現実となる中、今年になるまで狂牛病の精密検査を実施しようとはしなかった同省の責任が厳しく問われそうだ。
「十分対策を取っているから大丈夫」。今年二月、東京HIV訴訟元原告の川田龍平さんの母親で衆院議員の川田悦子さんが「欧州のように牛の精密検査をきちんとやるべきだ」と要請したのに対し、厚労省側はこう言い切った。
国会でも「薬害エイズの教訓から、初期の対応が非常に重要」と訴えてきた川田さんは、「日本での発生は当然予想されたのに、厚労省は本気でやるつもりがなかった」と批判する。
厚労省は五月から、神経症状がある牛の精密検査を始めたが、検査場所として指定されたのは北海道の帯広畜産大たった一カ所。狂牛病の疑いが発覚した直後の九月十一日の時点で、厚労省の安全確認はわずか約七十頭だった。
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