投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 11:56:05:
狂牛病の全頭検査で、北海道内で食肉処理前の検査を受けた乳牛1頭が一次検査で感染の疑いがある陽性反応を示し、続いて行われた精度の高い確認検査でも陽性と判定された。厚生労働省は「狂牛病に感染していることが濃厚」と判断、21日、専門家会議を招集した。同日午後、最終確定する。
これが狂牛病と判定されれば、国内で2頭目、先月18日に始まった全頭検査以降では初めての確認となる。
同省などによると、この牛は北海道天塩町の食肉処理場で解体された5歳7か月のホルスタイン種のメス。19日に留萌保健所天塩支所ウブシ駐在所で「エライザ法」による1次検査が行われ、陽性反応が出ていた。検体は帯広畜産大に20日に送られ、「ウエスタンブロット法」による確認検査が行われていた。この検査は「これで陽性反応が出れば、ほぼ間違いなくクロ」(監視安全課)という高精度のものだが、同省には21日朝になって、同検査で「陽性」反応が出たと連絡があったという。
同省は急きょ、専門家会議のメンバーを召集し、同日午後5時に会議を開催することにしている。確定診断は会議後になるが、確認検査で「陽性」が出ていることから、ほぼ狂牛病に間違いないという。
狂牛病汚染が拡大している欧州連合(EU)では、3万頭に1頭の割合で感染牛が確認されている。同省では、国産牛の狂牛病汚染が広範に進んでいる可能性があるとして、全頭検査をさらに入念に行うよう、各地の検査施設に指示する。
国内の狂牛病をめぐっては、感染第1号の千葉県内の乳牛の感染ルートもいまだに解明されていない。
全頭検査は、外見上の症状を診る生体検査にパスし、食肉処理場に持ち込まれたすべての食肉牛を対象にしている。これまでに全国で8万7872頭が検査を受け、陰性と確認されていた。1次検査で陽性反応が出た牛は、今月10日現在で13頭いたが、確認検査ではいずれもシロだった。
(11月21日11:45)
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