病気などで死亡の牛、大半は狂牛病検査の対象外 asahi.com




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投稿者 付箋 日時 2001 年 11 月 14 日 22:15:20:

 病気などで死亡の牛、大半は狂牛病検査の対象外 asahi.com 2001/11/14

 病気やけがで、食肉処理される前に死亡した牛の多くが、脳やせき髄などの特定危険部位を取り除かれることなく、肉骨粉にされていることがわかった。食用牛の狂牛病全頭検査は先月、始まったが、年間約16万頭と推計される死亡牛の大半は検査の対象外だ。狂牛病の危険は死亡牛のほうが高いとの指摘もあり、民主党は死亡牛の検査態勢の強化を求める。

 食肉処理されるすべての牛を対象にした狂牛病検査は先月18日、全国の食肉衛生検査所で始まり、これまでに約6万頭が検査を受けた。

 処理場に運び込まれる前に、病気やけがで死んだ牛は生前、狂牛病を疑わせる症状や中枢神経症状のあった場合に限り、検査の対象になる。

 この検査に加え、農水省は近く、生後24カ月以上で死亡した牛について、年間4500頭を抽出検査する計画だが、合わせても、狂牛病検査の対象になる死亡牛は年間約1万頭の見込みだ。

 農家や肉骨粉業者によると、現在も、死亡牛の多くは肉骨粉にされ、その際、脳やせき髄の特定危険部位は除かれない。農家や肉骨粉製造工場は、解体のための手段を持たないからだ。食肉処理場に回る牛は厚労省の通達で、9月から、特定危険部位は除去し、焼却されている。

 牛の肉骨粉は9月、飼料や肥料への再利用は禁じられ、焼却かセメント化が決まっているが、引き取りは進んでいない。セメント協会は「特定危険部位を含む肉骨粉の引き受けは住民の理解が得られるかどうか」と不安がる。肉骨粉の受け入れを表明している自治体の一部も特定危険部位が含まれていないことを条件にあげる。肉骨粉業者の中にも、「汚染の可能性のある部位は困る」と死亡牛の引き取りを拒否する例も出てきている。


 農水省は死亡牛の焼却を進めるため、裁断機の購入を希望する農協などに補助金を出す方針だ。

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