投稿者 ★阿修羅♪ 日時 2001 年 11 月 10 日 01:27:28:
11/09 19:01 MK: 丸善、BBC制作「狂牛病ビデオ」バイリンガル版を発売
毎日新聞企業ニュースリリース
丸善(本社・東京 取締役社長:村田誠四郎)は、BBC(英国放送協会)が制作放
映したドキュメンタリー番組「狂牛病/BSE」をバイリンガル版ビデオ全2巻として
、11月12日より関係各機関(教育機関、公共機関、企業などに限定/一般個人向け
は除く)に向けて発売を開始いたします。
遂に日本に上陸してしまった狂牛病。15年前に最初に狂牛病の恐怖を体験し、19
96年遂に人間への感染の可能性を認めることとなってしまった英国の事例を紹介。政
府の対応は?専門家・研究者たちの行動は?その後何が解明され、依然として何がわか
っていないのか?本ビデオは、1996年にBBC(英国放送協会)によってテレビ番
組用に制作放映され、日本国内においても1997年10月にNHK/BS1で放映さ
れたものですが、当時のイギリスの見解や対応そして狂牛病について解明されている情
報が、今回の日本のケースとあまり違いがないことにまず驚かされます。イギリスの教
訓を生かすためにも、イギリスが体験した恐怖と対策から学ぶには格好の教材といえる
でしょう。
◎狂牛病/BSE(Bovine Spongiform Encephalopat
hy)
▼オリジナル版制作
BBC(英国放送協会)1996年
▼バイリンガル版
日本語/英語
▼日本語版監修
東京大学名誉教授 山内一也
▼発売元
BBC教育市場向けビデオ日本総代理店 丸善
▽第1巻 『病原体解明への道』THE INVISIBLE ENEMY 50分
▽第2巻 『スチーブンは感染したのか』THE HUMAN EXPERIMENT
50分
▼VHS方式ビデオテープ 2巻セット¥40,000 各巻¥20,000
(※)いずれも税別
狂牛病として知られるBSE(Bovine Spongiform Enceph
alopathy)−−牛海綿状脳症が英国を震撼させたのは1986年。英国政府が
牛肉は安全であると国民に断言し続ける一方で、科学者たちはBSEが人間に感染する
かどうかの調査を急いだ。科学者たちは未知の病原体に翻弄されながらも懸命の努力を
続けたが、英国政府はそれから10年後の1996年3月、感染の可能性もあること、
それまでに10人の患者が感染の疑いで亡くなったことを公にした…
BSEの人への感染の可能性を調査するために1990年に英国政府が発足させたC
JD(クロイツフェルト・ヤコブ病−−人間の海綿状脳症)調査グループのメンバーや
、その調査結果を受けて政府にBSEと新型CJDの関連性を認めさせた、英国海綿状
脳症諮問委員会の会長など、英国他トップレベルの研究者たちへの取材を通し、BSE
の全貌を明らかにする。彼らは、当時の科学者の混乱や、生のデータを公開しないなど
真実を伝えずに牛肉の安全性のみを強調した政府への不信感、そして自分たちが最初は
間違った結論を出してしまったことを、当時のデータや研究結果から見ればやむをえな
かったとしながらも、新型のCJDへの対応が遅れたことは否定できないという複雑な
思いについても率直に語る。当時の英国の見解や対応が、現在の日本のそれと大きくは
違っていないことにも、この病気の複雑さ、解明の難しさを認識させられる。なぜBS
EとCJDの関連性を解明するのにこんなに時間を要したのか。どのくらいの人々が危
険にさらされているのか、治療方法発見の見通しはあるのか。我々一人一人が真実を知
った上で冷静に考え、対応することがまずは必要であることを訴えかけてくる。イギリ
スの教訓を生かすためにも、イギリスが体験した恐怖と対策から今こそ学ぶべきである
。
◎第1巻 病原体解明への道 THE INVISIBLE ENEMY
この巻では病原体解明に至るまでの実験と証明のプロセスが克明に、わかりやすく説
明される。またどのような実験と結果を元に英国政府が「牛肉は安全」と判断したのか
も明らかにされる。
◎第2巻 スチーブンは感染したのか THE HUMAN EXPERIMENT
1994年に18歳で新型と思われるCJDを発病し、翌年死亡したスチーブン・チ
ャーチルさんの姉が問う「同じ環境で暮らしていた私が感染していないと言えるのか」
。新型CJDは長期の潜伏期間があるためにその患者数は知られていないのが実態であ
る。今まで報告されているわずかな事例は氷山の一角でしかないのだ。インタビューで
語られる感染患者の実例を交えつつBSEの病原体としてのプリオンと人間の遺伝子の
関係を探る。人によって感染しやすい遺伝子を持つ人とそうでない人がいるのか?
◎日本語版監修者のことば 東京大学名誉教授 山内一也
英国で発生したBSEは3回の大きな波で社会をおそった。BSE発生が急増した1
990年、新型CJD患者が見いだされた1996年、そしてヨーロッパ諸国で広がり
始めた2000年秋である。その波が日本にも押し寄せた。BSEが対岸の火事ではな
くなった現在、求められることは正しい知識である。このビデオは1996年に作成さ
れたものであって、最初の2つの波がもたらした問題をわかりやすく解説している。過
去の経緯を知ることで、現在のBSEの問題について理解を深めることができるであろ
う。
※本ビデオは、公共図書館や学校図書館でご利用いただけるよう、館外個人貸出権・館
内(学内)無償上映権をクリアしています。館外(学外)無償上映、館外(学外)団体
貸出(視聴覚ライブラリーなど)やVODでのご利用につきましては、カタログ価格の
1.5倍となるほか、ご利用条件などが異なりますので必ずご購入前に弊社までお問合
せください。
■問い合わせ先■丸善<8236.T>
※発表日 2001年11月9日
以 上
[2001-11-09-19:01]
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