投稿者 付箋 日時 2001 年 11 月 03 日 21:01:53:
サンデー毎日 2001・11・11号
『狂牛病で自主回収[化粧品]1000品目』より
・・・前略・・・
事の起こりは10月2日付で出された「ウシ由来物を原料として製造される医薬品、医療用具等の品質及び安全性確保の強化について」という厚生労働省の通知。
ウシを原料とした製品が市場に出回っていないかメーカーの責任で確認し、出回っている場合には回収するよう求めている。
実は、ウシ由来物質の使用を規制する厚労省の通知は、昨年12月にも出されていた。この段階で各メーカーともウシの使用を中止。ブタ由来原料や植物性原料に変更しているのである。このため、それ以降に製造された製品には、規制対象の原料は使われていない。ではなぜ、最初の通知から10カ月もたってから回収が始まったのか。「BSEは医薬品や化粧品を通じて感染(BSEはヒトに新型クロイツフェルト・ヤコブ病を引き起こすと考えられている)したという症例はない。昨年12月の通知は、将来的なリスクを回避する予防的措置として、原材料の切り替えを求めたものです。回収の必要性はないと判断しました」と厚労省は言う。 ところが、日本がBSE発生国になってしまい、使用禁止品リストの一部変更が必要になったため、あらためて10月2日の通知が出された。その際、前の通知から10カ月が経過し、市場の製品は入れ替わりが進んでいるだろうが、「予防的措置の徹底のため」として旧製品の回収を求めたという。「さほど数はないだろう一と思っていたところ、あにはからんや、回収対象製品は次から次に出てきて、約1000品目に達しようという勢いなのだ。これを印刷するとA4で1000ページにもなる。
回収の対象となっているのは、ほとんどがウシ由来の「プラセンタエキス」が含まれるものだ。
プラセンタエキスとは胎盤抽出物のこと。「アミノ酸、ミネラルを豊富に含む。肌の張りや弾力を保つコラーゲンが増え、シミ、しわ、美白肌に効果的」なのだという。
化粧品から感染した症例はない
上の表は回収対象のごく一部にすぎないことをおわびする。あまりに数が多すぎて、限られた誌面にとても収めきれないのである。全製品の一覧は、医薬品副作用被害救済・研究振輿調査機構が管理する「医薬品等の回収に関する情報について」というホームページに掲載されている。このページは専門家向けとされているが、対象製品の品名、製造時期、ロット番号、回収理由などの詳細な情報も掲載されているため、自分の使っている化粧品が回収対象か否かも分かる。また、各メーカーとも顧客用の相談窓口で問い合わせに応じている。
・・・後略・・・
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