投稿者 mooiyada 日時 2001 年 8 月 05 日 12:51:57:
米環境保護局が最終報告 日本経済新聞2001.7.28
【ワシントン27日=安藤淳】米環境保護局(EPA)の専門委員会は二十七日、遺伝子組み換えトウモロコシ「スターリンク」が食品用には適さないとする最終報告をまとめた。成分のたんぱく質がアレルギーを引き起こす可能性があるとしている。飼料用しか認められていないスターリンクが食品に混入したのを機に、メーカー側は種子を回収する一方で、政府に食品としての認可を求めていた。 |
EPAは報告を基に、食品認可の是非を近くメーカーのアベンディスに通知するが、メーカーが自主的に認可申請を取り下げることも考えられる。EPAは予防措置として、従来通り食品医薬品局、農務省と連携してスターリンクの食品混入防止に全力をあげる。
スターリンクを巡っては専門委員が昨年十二月に出した中間報告で、体内に摂取した場合にアレルギーを起こす「中程度」の確率があると指摘。一方、EPAの委託を受けた米疾病管理予防センターは六月、スターリンクがアレルギー症を実際に起こす証拠は得られないとしていた。
最終報告はこれらの結果を踏まえ、追加データを集めてまとめた。メーカーは食品中に含まれるスターリンクの許容量を定めるよう求めていたが、専門委は「安全性を確認できない以上、許容量が決められない」と結論づけた。アベンディスは種子の新規出荷をやめ、販売済みの分も回収したため、来年には市場から姿を消すとみられる。今回の報告により、出荷再開は極めて難しくなった。
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意志を貫いたのが米環境保護局だったということは、やはり環境中への放出問題なども含めて、かなり危惧していたのでしょう。