投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 29 日 11:28:27:
日本の乳幼児に多い原因不明の病気、川崎病に関連する遺伝子の有力候補第1号を日本の研究グループが見つけた。発病しやすさには、複数の遺伝子が絡んでいるとみられ、発病しやすさが分かれば、再発予防にもつながると期待される。
川崎病はこれまで3度大流行したことから感染症である可能性が高い。アジア人、とくに日本人に多く、兄弟姉妹の発病率や再発率が多少高いことから、遺伝子が関係していると見られている。
解析したのは東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター(中村祐輔センター長)の小児科医、尾内善広客員研究員。1年おきに全国の病院の新患者調査をしている川崎病全国調査事務局(自治医科大学内)が、主治医を通じて血液集めに協力した。
尾内さんは97〜99年に兄弟姉妹が川崎病にかかった50家族の血液を分析した。染色体を約300の区域に分割し、父母からどのように受け継いでいるかを比較した。発病に関連する遺伝子がある区域では、そのパターンが似ているはずで、その区域を選び出して遺伝子を調べた。
その結果、関係すると見られる区域が7番、11番、15番、Xの各染色体に見つかり、うち15番では遺伝子を突き止めた。この遺伝子は、ほかの感染症にも関連していた。
「川崎病の子供をもつ親の会」の浅井満会長は「兄弟姉妹の発病はごく一部で、遺伝する病気ではないが、生活習慣病同様、なりやすさの遺伝子発見で原因解明も進んでほしい」と期待する。(03:04)
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