投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 28 日 21:15:33:
世界に先駆けてヒトのゲノム(全遺伝情報)を解読した米バイオ情報会社、セレラ・ジェノミクスは、年内に日本法人を東京に設立する方針を明らかにした。初の海外進出で、ゲノムをもとにした新薬づくり(ゲノム創薬)を目指す日本企業との提携を広げるのが狙い。セレラの本格進出は、立ち遅れが指摘される日本でのゲノム創薬の動きに大きな刺激を与えそうだ。
セレラは、米に次ぐ世界第2の医薬品市場である日本に照準を合わせ、すでに武田薬品工業、山之内製薬に、自社のデータベースの利用権を与えている。最近、日本での3社目と契約し、さらに数件の交渉が進んでいるという。こうした手ごたえから日本法人設立に踏み切ることにした。
ゲノム解析に投じた多額の資金を回収するために、顧客を増やす必要を迫られていることも日本進出の背景にある。製薬業界のニーズが大きいデータを積極的に手がけ、オンラインビジネスで日本メーカーからの収入を増やす意向だ。
またセレラは、自社のゲノム情報をもとに、自ら創薬に乗り出す計画で、米国では11月半ばに、製薬ベンチャー企業買収を完了させる予定。このため、日本法人を拠点に、生命科学の研究が盛んなシンガポールをはじめ韓国、台湾などアジアの研究機関との共同研究も積極的に進める方針だ。(03:12)
このページの感想 |